子育て・心育てのエッセンス

赤ちゃんを迎えるために(お部屋の環境を整えましょう!)

教育 2024年6月3日

お部屋の環境を整えましょう!

お腹の中で成長した赤ちゃんが、誕生してきます。赤ちゃんにとっては、全てが新しい世界。そして1番最初に生きていく場所になります。
大人も赤ちゃんも、心地よく過ごせる環境を用意してあげたいですね!
できれば、赤ちゃんが生まれてくる前に準備しておくことをお勧めします。
赤ちゃんが安心して過ごせる環境、大人にとってもお世話がしやすい環境とは?
どのようなところに気をつけたら良いのかを、お伝えしていこうと思います。

 

*必要な4つの場所

仕切られていなくてもいいです。それらが整っている場所を、お部屋の中に作ってください。

1.睡眠のための場所(日中の昼寝・夜の睡眠は違っていい)
・ベビーベットよりも、布団の方がいいです
→柵のついたベットは、外界を観察しにくくなり、観察能力を伸ばす事も難しくなります。
また、起きて動きたくても自分ではそこから出ることもできず、動ける範囲も制限されてしまいます。

2.授乳のための場所
・ママにとって座りやすい椅子(授乳に負担のない体勢)などがあるといいです。
・また、それを助けるもの、足を乗せるスツールや、授乳クッションなどもあるといいです。
・授乳する時に必要なものが、すぐ側にあること(お口ふきのガーゼなど)も大切です。

3.運動のための場所(日中過ごす場所)
・マットなどの敷物(平で周囲に十分な空間がある場所)
・鏡(最初は気が付きませんが、そのうちに動いている自分、周りの人が映ることに気付きます。視覚を鍛えていきます)
・棚(子どもが使うおもちゃなどを並べておきます)

4.お世話をする場所(着替え・おむつ替えなど)
・子どもの世話をするためのものを全て揃えます。(おむつ、お尻ふき、着替えなど)
・世話をする大人にとって、使いやすいだけでなく、子どもにとってもその場所にあることに意味があるのです。
→ハイハイでも動けるようになった子どもは、自分でオムツを取りに行くようになります。
でもそれができるのは、赤ちゃんの時から、いつも同じ場所でオムツを替え、いつも同じ場所にオムツが置いてあったからです。

 

*4つの場所を作って、同じ場所で行う意味

・子どもは、見慣れた場所に安心します。
→そこに行けば、○○をしてもらえる!と認識します。
例えば、お腹が空いて泣いていても、授乳の場所に連れていっただけで泣き止みます。
「ここはおっぱいがもらえる場所」と認識しているので、無駄に泣かずにすむのです。
・秩序感にもつながります。
・動けるようになった時に、子どもは自分がしたいことを迷わずに着手しやすくなります。
→オムツを取りに行くこともその一つです。
また、いつも同じ場所に置いてあるおもちゃは常に見ていて「動けるようになったら取りに行く」と子どもは決めています。
・子どもは、先を読めることで、何が起こるのか予測できるので、不安が減ります。
・大人は、観察(=見守り)と援助がしやすくなります。
→常に同じ環境だと変化が見分けやすくなります。

生まれてくる赤ちゃんが、いつも同じ落ち着いた環境の中で、安心して愛情たっぷりに育てられたら、どんなにか幸せなことだと思います。
子どもは、環境の中に自分の目安を見出します。その目安をもとに、自主的にどんどん行動をしていくようになります。ですから、頻繁にその目安となる環境を変えないでください。頻繁に変えてしまうと、子どもは混乱してしまいます。

しかし、子どもの成長に伴って、不必要になったものは取り除いたり、新しく必要となるものは加えたりしていきます。
環境については、今後もお伝えしていきますね。